タツナミソウ
ホルモン

14

初めて亮太に会ったあの日から、3ヶ月目に突入していた。何回も日曜日を繰り返して、亮太にも沢山会った。3回目の日曜日が終わった後に、外に出てコンビニに行ってしまった事を翔平に話した。怒られるかな?と思い、恐る恐る言ってみたが、翔平は逆に喜んでいた。亮太と幸子さんがうまくできるなら、どこへでも行っていいよ。と言ってくれた。ただ他の人には亮太だと言うことがバレないように。と。そこから何度か近くのスーパーやデパートに行ってみた。10年越しのお出かけに興奮している亮太といると、かなり体力が消費されたが楽しかったし、亮太は翔平としてなんの問題もなかった。だから、次の休みには遊園地に行く約束もしている。翔平とも5回?6回?いやもっとかな?ここ1ヶ月は毎週行ってるから、、7回?くらいかな?もう完全に飲み友達だ。同じ場所なだけあって、上司への愚痴とか新商品の事とか話が尽きない。亮太には話せないような汚すぎる部分も翔平には見せられる。亮太は、うんうんってずっと聞いてくれて、それはそれで嬉しいけど、翔平は自分の意見もしっかり言ってくれて、たまに今は聞いてくれるだけでいいのに!解決策とか求めてないよって時もあるけど、まあ私のために言ってくれている事なんだていうのは伝わるからグッと心の中に閉じ込めている。食の趣味も合うし。それは亮太も一緒だけど。とにかく居心地がいいって事だ。
それと、深澤君とはあの後正直気まずくなるのかなと思っていたけど、そんな事もなかった。覚悟してよとか言うから今までと変わってしまうのかなって不安だったけど、びっくりするぐらい今まで通り。今までと違うのは、私の方だ。距離感とか話し方とか仕草とか。全部が気になってしまうし、気にされているのかなと感じてしまう。そんな私の気持ちなんて知りもしないで、深澤君は普通に接してくる。少し腹が立ってしまうくらい。翔平とのご飯も2、3回?半分くらいかな?深澤君の所に行った。私としては慣れている所かつ、知っている人達ばかりがいる所で食べるご飯が1番美味しい。なにより、深澤君のご飯は本当に美味しい。私の先生なだけあるな、、。
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