暴走族と歌姫様

￣￣￣葵￣￣￣
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僕の父親は僕が14歳の時に事故で亡くなった。
母は毎日父の写真を抱いて泣いていた。
父が亡くなって数日経った頃、母はおかしくなった。
母は父にそっくりな僕の’’声"に執着し、僕に’’愛してる"や"好き”などを言わせ僕を父のように扱った。
初めは母が笑顔になれるなら、と思って言いなりになっていた。
だけどある日、母を僕を襲った。母の目には僕じゃなく、父が映っていたんだ。
僕は何とか母を退けて逃げたけど、僕は母が怖くなり、自分の声も嫌いになった。
家を飛び出し途方に暮れていた僕を、蓮が拾ってくれて、蓮達は僕の声を好きと言ってくれた。
けど、やっぱり蓮達以外の人は怖くて、声を発することが苦手になった。