暴走族と歌姫様
夢「............」

やっぱり、呆れるよね。同情されるかな。

夢「そうなんだ。」

『え?何も思わないの?僕の声の事とか』

夢「んー、葵くんはさ、私の声の事どう思う?」

『え?好き、だけど』

夢「私はね、私の声、嫌いなんだ。」

夢も?

『どうして?』

夢「私ね、一度だけ、夜桜財閥主催のパーティーに出たことがあるんだ。その時ね、いろんな人が私の声を綺麗だって言って褒めたの。けど、それは本心じゃなくて、私に気に入られようっていう下心で。みんな思ってもいない事を言うの。それで、私は自分の声が嫌いになってしまった。」
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