暴走族と歌姫様
私は10歳の時、一度だけ、離れの屋敷でやる夜桜家主催のパーティーに出た。
普段なら絶対に出させてくれないけど、無理を言って参加させてもらった。
その時、たくさんの人が私に寄ってきて、私に媚びを売ってきた。私を思ってもいない言葉で褒め出してきた。
私は幼いながらも頭は良かったから、作り笑いをして受け流していた。

その時、大方挨拶がおわって、テラスで休憩していた私に、ある男の人が話しかけてきた。私はさっきの様に作り笑いで受け流していたけど、いきなり男の人が私の手を掴んで“笑いかけてくれるってことは、いいんですよね?”って言って襲いかかってきた。
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