暴走族と歌姫様
視線を向けると女達が近づいてきて一緒に遊ぼうとか、ご飯行こーとか、甘ったるい声で言ってきて、俺は自分の顔が普通より整っていることに気づいた。

それからと言うもの、俺は自分の心にポッカリと空いた穴を埋める様に寄って来る女達みんなと遊んだ。

女達は俺がニッコリと偽の笑顔を向けると顔を真っ赤にして俺を求めてくる。
だから、俺はみんなに求められる様に、もう一人にならない様に作り笑いをして自分を偽った。

そうすれば、みんな俺を求めてくれるから、愛してくれるから。
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