誰が好きでも。
再開


高校2年生、春。
君はまた私の隣に居た。

というのも、また同じクラスになり隣の席になっただけなのだが…。


声を聞いた時には驚いた。お手本のような声変わりで、2年ぶりに聞くその声には違和感しかない。

ちなみに超イケボ。

隣の席になったのだから、話くらいしたいと思っているが、きっと彼は、私の事なんか忘れている。


(距離を縮められたら、今度こそ…。)

こういうのは自分から動くのが肝心だと思う。
よし、話しかけるのだ私。

せーのっ──
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