snowscape~彼と彼女の事情~
「なんで隼人君が自己紹介してんの~なんかうけるし」
「ははっ。いいじゃん。ってか亜紀ちゃんさぁ」
隼人君と亜紀は、すぐに息統合し、完全に二人の世界に入りだした。
誰も入り込めない二人の甘い世界…
あたしはどうしたらいいかわからず、とりあえず亜紀の近くを陣取り、黙って俯いた。
俯きつつ、雪で覆われた真っ白い地面に目線を落とすと、隼人君が連れて来た男の足が目に飛び込んだ。
やたら手入れされた高価そうな黒い皮靴に、履き込んだお洒落なジーパン…
…昔、誰かが言ってた。
靴が綺麗な男は地に足をちゃんと付けて、心に余裕のある男なんだと。
そして、自分をよく見せようと身なりばかり気にしてる奴ホド足元まで行き渡らないって…
靴が綺麗な男の顔がどんな顔なのか気になる。
人間的にどんな男なのか凄く気になる。
…気になるけど、遅れて来たのがはっきり言って気にくわない。
あたしはムッとしていたが、そのままその男の顔を確認する決意を固め、顔をあげた。
そして、顔をあげた瞬間…
自分の目を疑ってしまったんだ。
彼を見たと同時に胸が激しく高鳴り、心臓がおかしい。
胸付近がピンク色に染まり、キュンキュンいってる。
…無造作にセットされた茶色がかった髪。
目はスッとして鼻筋が通り、バランスの取れた顔立ち。
見上げるほど背が高く、白いコートを着ていてもそこらのモデルにひけをとらない。
あまりの衝撃に声すら出なく、あたしの目は確実に不審者並みに泳いでいただろう…
そして、その場から動けず、一人固まっている時だった。
「今の女子高生はおもしれ~巻き方してんのな」
旬と紹介された男の手が、お気に入りのマフラーに触れたんだ。
その手の触れ方はいやらしくなく、まるで自然の流れのようだった。
「えっ、あっ、あの……」
言葉を発そうとしてもうまく出てきてはくれなく、なんかあたし、凄く格好悪い。
「ははっ。いいじゃん。ってか亜紀ちゃんさぁ」
隼人君と亜紀は、すぐに息統合し、完全に二人の世界に入りだした。
誰も入り込めない二人の甘い世界…
あたしはどうしたらいいかわからず、とりあえず亜紀の近くを陣取り、黙って俯いた。
俯きつつ、雪で覆われた真っ白い地面に目線を落とすと、隼人君が連れて来た男の足が目に飛び込んだ。
やたら手入れされた高価そうな黒い皮靴に、履き込んだお洒落なジーパン…
…昔、誰かが言ってた。
靴が綺麗な男は地に足をちゃんと付けて、心に余裕のある男なんだと。
そして、自分をよく見せようと身なりばかり気にしてる奴ホド足元まで行き渡らないって…
靴が綺麗な男の顔がどんな顔なのか気になる。
人間的にどんな男なのか凄く気になる。
…気になるけど、遅れて来たのがはっきり言って気にくわない。
あたしはムッとしていたが、そのままその男の顔を確認する決意を固め、顔をあげた。
そして、顔をあげた瞬間…
自分の目を疑ってしまったんだ。
彼を見たと同時に胸が激しく高鳴り、心臓がおかしい。
胸付近がピンク色に染まり、キュンキュンいってる。
…無造作にセットされた茶色がかった髪。
目はスッとして鼻筋が通り、バランスの取れた顔立ち。
見上げるほど背が高く、白いコートを着ていてもそこらのモデルにひけをとらない。
あまりの衝撃に声すら出なく、あたしの目は確実に不審者並みに泳いでいただろう…
そして、その場から動けず、一人固まっている時だった。
「今の女子高生はおもしれ~巻き方してんのな」
旬と紹介された男の手が、お気に入りのマフラーに触れたんだ。
その手の触れ方はいやらしくなく、まるで自然の流れのようだった。
「えっ、あっ、あの……」
言葉を発そうとしてもうまく出てきてはくれなく、なんかあたし、凄く格好悪い。