snowscape~彼と彼女の事情~
確かに、正直なところ茉莉と逢うことも面倒臭い。
大学の時は、学校でも追い駆けられ気づけば俺の隣は自分のものだと言わんばかりにキープしていて
俺が早退すりゃ、どこで見ているのかメールがくる。
そして学校が終わってからも同じ、逢わないことを告げるだけでピーピー泣く。
そんな生活から逃げたくて俺は学校を辞めることにした
親には申し訳ないと思うが、俺の一度決めたら曲げない性格を知ってか、
親父もお袋も何も言うこともなかった。
茉莉は予想通り『なんで辞めちゃうの?』なんて泣いていたが、
『お前が現われなかったら辞めなかったよ』とはさすがの俺も言えなくて
彼氏という立場が少しだけウザク思えた日。
まぁ、元々が大学に行ってもどうしようもない生活をしていて
遊びに明け暮れていたのだから俺にとっても仕事を始めて良かったと思う。
茉莉が後押しをしてくれたとでも言っておこう。
そして、毎週土、日は茉莉と一緒に過ごすことになっている
これがまた厄介なのだが、毎日を共にしていた俺には大分救われたもんだと思う。
そして、その土曜日が今日……
それを知って誘ってきた隼人……
「つーか、誰がくんの?俺とお前だけじゃないだろ?」
「女だよ」
「女?」
「頼む、居るだけでいいから!頼むよ!!」
はぁ……とため息を付きながら「またすぐかけ直すから」と一度電話をきった。
大学の時は、学校でも追い駆けられ気づけば俺の隣は自分のものだと言わんばかりにキープしていて
俺が早退すりゃ、どこで見ているのかメールがくる。
そして学校が終わってからも同じ、逢わないことを告げるだけでピーピー泣く。
そんな生活から逃げたくて俺は学校を辞めることにした
親には申し訳ないと思うが、俺の一度決めたら曲げない性格を知ってか、
親父もお袋も何も言うこともなかった。
茉莉は予想通り『なんで辞めちゃうの?』なんて泣いていたが、
『お前が現われなかったら辞めなかったよ』とはさすがの俺も言えなくて
彼氏という立場が少しだけウザク思えた日。
まぁ、元々が大学に行ってもどうしようもない生活をしていて
遊びに明け暮れていたのだから俺にとっても仕事を始めて良かったと思う。
茉莉が後押しをしてくれたとでも言っておこう。
そして、毎週土、日は茉莉と一緒に過ごすことになっている
これがまた厄介なのだが、毎日を共にしていた俺には大分救われたもんだと思う。
そして、その土曜日が今日……
それを知って誘ってきた隼人……
「つーか、誰がくんの?俺とお前だけじゃないだろ?」
「女だよ」
「女?」
「頼む、居るだけでいいから!頼むよ!!」
はぁ……とため息を付きながら「またすぐかけ直すから」と一度電話をきった。