可愛い幼なじみの求愛
「お仕置きって……?」
「それはね、こういうこと」
首筋を指でなぞられ、なぞったところにキスを落とされる。
くすぐったい……。
けど、これが『お仕置き』なのか?
『お仕置き』っていうんだから、もっときついことするのかと思ってた。
楓くんが私の唇に顔を近づける。
キスされる、そう思って目をつぶると唇とは何か違う感覚がした。
目を開けると、楓くんはニコッと笑って
「キスされるって思った?」
私の唇をなぞりながらそう言う。
「……うん」
「風菜、ごめんね?今日はお仕置きだからキスはしない」
「……ん」
顔の頬や唇の近くにキスを沢山、沢山、落とされる。
もどかしくて、何か寂しくて。
してほしい。唇にしてほしい。
「……して?」
「ん?」
「唇にして?」
楓くんの瞳をじっと、見つめる。
すると、楓くんは頭をかいて、
「しょうがないな。ほんと、可愛すぎ」
そう呟き、私の唇を食べるようなキスを落とす。
そして、息の上がる私をみて、いたずらに可愛く微笑む。
「今日は、夜までイチャイチャして、一緒に寝よ?」
可愛い幼なじみ、いや、可愛い彼氏の求愛はとどまることを知らないようです。