一人より、二人?


 朝から頭の中に雲がかかったようにスッキリしなくて、溜息をだしたいけど友人達の手前それも出来なくて、心の中で無理してしなければ良かったと。


 あの時負けた自分を殴ってやりたいそんな気分になった。


 食欲もあまりないけれど、食べなけれ薬も飲めない、何とか水で料理を流し込む。


 友人達はさっきからはしゃぎまくりで、その元気を分けて欲しいよ。



 「雪菜、そろそろオムレツを取りに行こうよ」



 声をかけてくれたのは七海ちゃんだ、その時ふっと視線をあげ、オムレツの人の流れを確認しようとしたとき、一人の男性が私達のテーブル席の横を歩いて行った。
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