一人より、二人?



 早朝、急いでチェックアウトをしホテルを後にした。



 本当ならパワースポットで有名な神社へ行く予定だったけだ、何処であの二人に会うか分からないだから急いでアパートへ帰る。


 喘息の治療が必要なら何もあそこの病院へこだわる必要もない、会社の近くにも他に病院はある。



 これからは他の病院へ行こう。




 最低、私の初めてのキスだったのに、あんないい加減な奴に…悔しい…


 何でこんなに苦しいの。


  あんなことされて、何処かで期待してたのか、バカな私…


 
 それでもあの時の唇の感触だけは忘れられない。


 悔しいけれど…

 は〜溜息

 やっぱり私には一人が…




 私の運命はあの時決まったのかなぁ、ずっと一人だと。



 母に捨てられたあの日に…



 


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