意地っ張りな恋の話
「店長お疲れ様です〜…」
「お疲れー!今日もありがとねー…
…なんか柚璃ちゃん、疲れてる?」
店長の言葉にギクリと体を強張らせた。
なに、顔に出てるの?
「いや!!!そんなことないですよ!!元気です!!若いですしね!!!」
「…?気をつけて帰ってね〜…」
曖昧な笑みを浮かべた店長にぺこりと頭を下げて、更衣室へと向かった。
「今日パックしようかな…そう言えば最近目元のそばかすか気になるような…」
“シミ“という恐ろしい言葉が頭にふわんと浮かんで、慌てて首を振って掻き消した。
ノーおばさん、アイムヤング。
ぶつぶつと言い聞かせながら店を出た瞬間、
甲高い声が耳に飛び込んできた。