意地っ張りな恋の話



綺麗な二重の目をまんまるにした絢くんの顔は、まだまだ幼さを残していて。


″守ってあげなきゃ″

なんて、大袈裟な気持ちになった。


「だからさあ…言ったじゃん
俺一応男だって」

はぁ、とため息をついて厨房へと消えていった絢くん。

どこか元気のないその様子に、昨日のショックがまだ残ってるんだろうと勝手に解釈した。


< 46 / 183 >

この作品をシェア

pagetop