意地っ張りな恋の話
あれ、この子。
もしかして、
絢くんの友達じゃないか。
「あれー?おねーさんどっかで…」
「っ、なにこの子…」
「あー!!!絢ちゃんのバイト先の!
こんなとこでなにしてんの?」
この状況が見えてないのかなんなのか、
マイペースに話しかけてくるその子にあたしは何も言えず。
さっきまであたしに睨みをきかせてきていたお姉さんも、毒気を抜かれたような顔で
振り上げた腕を下ろした。
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