意地っ張りな恋の話


あれ、この子。


もしかして、


絢くんの友達じゃないか。



「あれー?おねーさんどっかで…」

「っ、なにこの子…」

「あー!!!絢ちゃんのバイト先の!
こんなとこでなにしてんの?」


この状況が見えてないのかなんなのか、
マイペースに話しかけてくるその子にあたしは何も言えず。

さっきまであたしに睨みをきかせてきていたお姉さんも、毒気を抜かれたような顔で
振り上げた腕を下ろした。



< 84 / 183 >

この作品をシェア

pagetop