振られたはずなのに王女の婚約者が元彼だなんて
プロローグ
「別れてくれ、あさみ」
「は?」
「好きな子ができた。 こんな気持ち、初めてなんだ」
「はぁ? え? え、と……。 好きな……子?」
高校に入学してまだ三ヶ月。
満開の桜はとうに散り、太陽の眩しさから汗が肌を伝う。
制服が冬服から夏服に替わり、半袖の白シャツはポロシャツではなく、スクールシャツ。 これは素材が良く、透けて見えにくい。 だから男子は素肌に白シャツ。
それでも女子は下着のラインが透けて見えそうなのが嫌で、シャツの上に薄手のベスト を着る子が多い。
普段はシャツだけで過ごす私も今日は薄手のベストを着用している。
それには理由があって、淡いブルーのフリル付き下着だから。 いつもはこんなの恥ずかしいのに、彼氏のゆうりに可愛いと言ってもらいたい一心で少しお洒落してみた。
彼氏はわりと格好良くてモテるタイプ。 運動部には在籍していないのに筋肉質な身体と整った顔立ちが女子の人気を上げている。 それでいて浮気はしない人だから彼女でいられるのが嬉しい。
なのに……。
「は?」
「好きな子ができた。 こんな気持ち、初めてなんだ」
「はぁ? え? え、と……。 好きな……子?」
高校に入学してまだ三ヶ月。
満開の桜はとうに散り、太陽の眩しさから汗が肌を伝う。
制服が冬服から夏服に替わり、半袖の白シャツはポロシャツではなく、スクールシャツ。 これは素材が良く、透けて見えにくい。 だから男子は素肌に白シャツ。
それでも女子は下着のラインが透けて見えそうなのが嫌で、シャツの上に薄手のベスト を着る子が多い。
普段はシャツだけで過ごす私も今日は薄手のベストを着用している。
それには理由があって、淡いブルーのフリル付き下着だから。 いつもはこんなの恥ずかしいのに、彼氏のゆうりに可愛いと言ってもらいたい一心で少しお洒落してみた。
彼氏はわりと格好良くてモテるタイプ。 運動部には在籍していないのに筋肉質な身体と整った顔立ちが女子の人気を上げている。 それでいて浮気はしない人だから彼女でいられるのが嬉しい。
なのに……。
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