エリート弁護士は、ショコラティエの彼女を独占欲で満たしたい。


「許可証が大変でね、物件決まってる?」

「まだ探している途中で……」

「そう、じゃあ新しく建てるよりもあったお店を改装する方がいいかもね」


 その手があるか。


「良かったら、私の知り合いのお店で……こことかどう?」


 先生が見せてくれたのは和菓子屋さんっぽい外観で、可愛い感じのお店だ。


「長年、夫婦で和菓子屋をやっていたんだけどね奥さんが脳出血で倒れて……旦那さんは奥さんの介護したいからってお店をしめたの」

「そうなんですか……お店の中を見ることできますか?」

「えぇ。大丈夫よ、電話してみるわね」 


 昔ながらの和菓子屋さんって感じだったし、見た感じ良さそう。



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