エリート弁護士は、ショコラティエの彼女を独占欲で満たしたい。



 ***


「――へぇ、素敵じゃん。いいね」

「でしょ? 保健所の許可も取れたし、プレオープンを迎えるだけだよ」


 あれからも安西先生の助言を受けながら、開業まで地道に進めていた。


「まずは、私たちにお披露目会ってことね〜」

「うん。ご足労ありがとうございます」


 今日はいろいろ準備できたから専門学校の友人や安西先生などお世話になった人を招待して試食してもらう日だ。


「こんにちは〜」


 お店の扉がガラガラと開く音がしてその方に目を向けると「あや! 久しぶり〜」と三人入ってきた。




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