エリート弁護士は、ショコラティエの彼女を独占欲で満たしたい。
「あっいらっしゃい真希ちゃん、愛ちゃん、尚ちゃん」
「久しぶり、あや。今日はお招きありがとう」
「ううん、座って。もうすぐ先生も来ると思う」
その後一分も経たないうちに安西先生がやってきて用意していた座ってもらった。
私は前日に作っておいたボンボンショコラを五種類、生チョコの二種類、ガトーショコラやショコラマカロンなどのチョコレートをお皿に乗せてテーブルへ持って行った。
「お待たせしました」
「めっちゃ綺麗〜すごい、宝石みたい」
「こっちからラズベリーに塩キャラメル、抹茶、桃。こっちが生チョコ。カカオに抹茶、コーヒー。で、これがショコラマカロン」
私は厨房に戻ると、アッサムの紅茶をマグカップに注ぎテーブルに運んだ。
「パリで買ったんだけど……チョコにすごい合うから、これ」
「え、ほんとだ! 美味しい」
「でしょ? 来てくれたお客さんにも飲んでもらおうかなって」
「へー! いいね。私オープンしたら毎日通いたい〜」
彼女らの反応も見ながら「もう二つくらい食べれる?」と聞いてから冷蔵庫に入れておいたものを取り出して持っていく。