エリート弁護士は、ショコラティエの彼女を独占欲で満たしたい。
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「初めまして、ベリー雑誌記者の朝倉 友美と言います。普段からスイーツ専門店やカフェの取材をしています」
「そうなんですね……私は、双葉郁花です」
「こんな綺麗な方だなんて思いませんでした、私実はピュルテのファンでしてパリに行った時は絶対買うんです」
結構ピュルテのこと知ってるんだな……。
「ありがとうございます。そうだ、チョコレート食べませんか?」
「え! いいんですか?」
朝倉さんは本当にピュルテが好きなんだなと思うくらい熱く離してくれた。そんな中、私のチョコも食べてくれていたらしく感想も言ってくれて嬉しかった。
パリにいたときはそういうお客様との触れ合いは無かったから新鮮だ。
「紅茶なんですが飲みますか? チョコとの相性が抜群で……」
「ぜひ、いただきます」
朝倉さんの記事のおかげでフォロワー数は格段に増えて、オープンを迎えた。