エリート弁護士は、ショコラティエの彼女を独占欲で満たしたい。
「郁、来ちゃった」
「美香に美咲ちゃん来てくれたんだありがとう」
「ううん。評判いいみたいね! 今日は美咲の付き添いできたんだよ」
美咲ちゃんは、旦那の爽さんに差し入れをしたいみたいで来てくれたみたいだ。
「ありがとう。あ、もしかして美咲ちゃん……」
「うん、妊娠したの……今日は検診だから」
「おめでとう、そっか。何にしますか?」
彼女たちを送り出すと、お客さんが途切れる。ちょうどお昼の時間だもんな。お昼にチョコは食べないか。
すると、カランカランと扉が開く音がした。
「……おすすめありますか?」
その声に振り向くと男性が入ってきた。すごく顔整ってる……かっこいいな。
「あっはい。全種類入っているものとマカロンが人気です」
「じゃあそれを一つ」
「かしこまりました。もしよければ紅茶をどうぞ」
「ありがとういただきます」
その日からその男性はやってくるようになり、毎日違うものを買っていくようになった。