エリート弁護士は、ショコラティエの彼女を独占欲で満たしたい。



「まあ、今からの打ち合わせも頑張ってください。チョコ食べて」

「いや、後で食べるよ。楽しみに取っておく」


 テーブルにチョコレートの箱を置いて俺は清水とともに事務所を出た。事務所から清水の運転で空港に向かう。

 今日は、国際離婚したが子どもを外国に連れ攫われてしまい子どもに会いたいと言う日本人のお母さんとの面談だ。


 空港に向かう中で、俺の頭の中ではチョコレートのことで頭がいっぱいになっていた――……。








 
< 22 / 47 >

この作品をシェア

pagetop