エリート弁護士は、ショコラティエの彼女を独占欲で満たしたい。



「初めまして、双葉郁花さん。俺は、八神といいます」

「あ、はい……初めまして。双葉です……えっと、どこかで会いましたか」

「いいえ。ですが、アヤカさんのチョコレートのファンで……よく仕事でパリに行くのですが、よく行っていたんです。だけど、日本で買えるようになるなんて嬉しすぎて」


 八神さんという方はとてもニコニコしていてマシンガントークのように好きなところを話し始めた。


「そんなに好きになっていただけて嬉しいです、ありがとうございます」

「チョコレート買います」

「ありがとうございますっ、今はタイムセールなので少しばかり安いです。お得ですよ」

「え! 安すぎでは……?」


 まぁ、確かに……半額にしてしまったし。けど、少しでも買ってもらえるならいいかなぁって思ったのだけど。

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