エリート弁護士は、ショコラティエの彼女を独占欲で満たしたい。



「ありがとうございます。贈り物用の袋お入り用でしょうか?」


 私は、商品を詰めながらそう問えば「二枚いいですか?」と言われ袋を商品と一緒に入れた。


「今日もお飲み物どうぞ」

「ありがとうございます……あの、これ前渡せなかったので」


 八神さんが出したのは彼の名刺だった。


「弁護士さん、だったんですね。すごい。じゃあこの量は職場で?」

「はい。僕も好きなのもありますが、皆喜ぶんですよ……言うの忘れていてすみません。何か困ったことがあればいつでも連絡してください。まぁ、ない方がいいんですけどね」

「ありがとうございます、八神さん」


 彼が飲み物を飲んでいる間に私は全部詰めておいた。それを渡すと満面の笑みで「ありがとう」と言い受け取った。



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