エリート弁護士は、ショコラティエの彼女を独占欲で満たしたい。



 今日も営業が終わって、店の鍵を閉めて帰ろうと道に出て家へと向かい歩き出した。だけど、何か目線を感じる。
 でもそんな気のせいだよね、と自分の中で思いこませ歩き出す。すると、後ろから誰かがついてきているような気がして後ろを向く。


「……っ……」


 ……やっぱり、違うか。
 けど怖いな、と思って早歩きをする。そうだ、八神さんに連絡しよう。

 そう思ってスマホを取り出した。彼の連絡先のページを開いてタップしようとした時、誰かが近づいてくるのを感じて振り向く。


「アヤカちゃん」

「……ぇ、あ」


 そこにいたのは、今日来てくれたお客さんだった。正体が分かり驚く。だけどなんで……初めてのお客様だったはず。


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