エリート弁護士は、ショコラティエの彼女を独占欲で満たしたい。
「口に合った?」
「はい、とても美味しいです。えへへ」
チビチビ飲んでいるけど、だんだんふわふわしてくるのがわかる。まだ缶は半分くらいだ。
「双葉さん、もう酔ってる?」
「え、ん〜ん。酔ってないよぉ……ふふ、八神さん。八神さんはなんで私に優しくしてくれるのっ?」
「それは、君のことが……」
その先は聞けなかった。と言うより聞くことができなかった。
だって、そこから記憶がない。なぜか今何も纏わないままベッドに横になっている――……なんで!?