エリート弁護士は、ショコラティエの彼女を独占欲で満たしたい。


「はい、ピュルテでショコラティエとして先日まで働いてました」

「やっぱり! 兄がパリに留学していた時、ピュルテによく行っていたらしくてよく話も聞いていて」

「そうなんですか? 嬉しいです」


 そんな話をしていると「爽くん! 早くしないと注意されちゃうよ!」と車から聞こえた。その声は、美咲ちゃんだと分かる。


「あぁ、そうだな……荷物預かるね。どうぞ」

「ありがとうございます。失礼します」


 高級車の後部座席に乗り込むと、爽斗さんがドアを閉めてくれた。すぐに運転席の方に行き車を出発させる。



< 7 / 47 >

この作品をシェア

pagetop