エリート弁護士は、ショコラティエの彼女を独占欲で満たしたい。
「もったいないなあ〜可愛いのに」
「美香は? いないの?」
「私はいないよ。美咲とほとんど同じ顔なのにモテないの」
「私は同じじゃないと思うけど……美咲ちゃんは可愛い系美人でしょ。めっちゃ癒されるし、美香はかっこいい系の美人。姉御肌だしついつい頼っちゃう」
この双子は、本当に美人。昔から目の保養だった。
「郁花ちゃんは顔も性格も全て可愛いよ。優しいし」
「ありがと、そんなふうに言ってくれるの美咲ちゃんと美香だけだよ」
そんな話をしながら一時間、都内にある賃貸マンションに到着した。
「爽斗さんありがとうございました」
「いえいえ。楽しかったです。そうだ、これよかったら」
「え! これってピュルテのですよね?」
お土産に二つ購入したチョコレートの一つを手渡す。
「うん、もしよかったら」
「とっても嬉しい。爽くんと食べます。お義兄さんも喜びます。ね、爽くん」
「そうだな、兄さんにもあげないと」
爽斗さんと美咲ちゃんにお礼を言い、私は美香に付いてマンションに入った。美香のマンションに入ると、もう一つのチョコレートの方を渡す。