チョコレート【短】
「孝治、昨日ごめんね。」
静かなカフェ。
講義が終わった俺らはそこで改めて話すことにした。
気の強い愛依が、しゅんとして謝っている。
やべぇ、カワイイ。(←バカ)
「いや、俺も誤解招くようなことしてたし、ごめんな。」
「うん。・・・てか、孝治付き合って今まで1回も"あんなこと"言わなかったのに。」
"あんなこと"?
・・・『愛依は俺のだ。』
思い出した瞬間、体温が上がる。
うわぁぁ、まじ恥ずいし。
なんであんなこと言ったんだよ、俺・・・。
「・・・忘れて。まじ恥ずいから。」
「やだ!」
愛依はいたずらっ子のような笑顔だ。
「忘れろ!」
「・・・やだ。だって嬉しかったもん。」
そう頬を赤らめて言う愛依は、サイコーに可愛かった。
*END*