チョコレート【短】
「え、カラオケ?」
「おう。俺の友達5,6人で行くんだ。孝治も来いよ」
「ん~・・・ヒマだし、行く」
じゃ、今日の講義終わってから直接な。と言った隼人と別れた。
愛依にメールして、返信を少し待ったけど来なかった。
_......
「孝治~遅い!」
「ごめん。」
無愛想に謝る俺に、隼人は呆れた顔。
「え~嘘、もう1人ってこの人?めっちゃかっこいい~!!」
・・・って、友達って男じゃねぇのかよ。
隼人の友達は、隼人を入れた男2人と女3人。
"友達"とか嘘つきやがって。これ・・・
「ごめん、孝治。合コン断れなくてさ~」
小声で話す隼人。
まじかよ・・・俺には愛依がいるんですけど?
てかコイツ、知ってるはずなのに・・・
「ちょっとだけだからさ、孝治。愛依ちゃんには内緒にして・・・」
「ちっ・・・」
そしてカラオケで始まった合コン。
・・・に、明らかに不機嫌オーラを出している俺。
好きでもねぇ女と遊んで何が楽しいんだよ。