【完】ひとつ屋根の下、気がつけばあなたがいた

「そういえば……小早川さん、桃菜はどうですか?」

「どう、ですか…というと…」

「小早川さんに相変わらずご迷惑かけてるんじゃないかなあって。
連絡は取ってるんですけど、最近会ってはいなくって。今度お土産渡すために会うんですけど」

「ああ…そうなんですね。真凛さんに会えるとなると喜ぶんじゃないですかね。
うちは…案外助かってます。
家事は長女がやってくれていたんですが、桃菜さんが積極的にやってくれて…
それに妹達とも仲が良さそうで、仕事も頑張ってくれてますし、僕の目から見たら楽しく過ごしているようにうつりますね」

そういうと、真凛さんは心底安心したようにホッと胸を撫でおろした。

「そっかあ…良かったです。 私にもね、小早川さんの文句や愚痴ばかり言ってくるんですけど、それが楽しそうなんです。
桃菜、なんだか少し変わったみたい……
きっと小早川さんのお陰ですよね?
ありがとうございます!」

「いや…自分は何もしていません…」
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