【完】ひとつ屋根の下、気がつけばあなたがいた
真凛ちゃんは照れながら、私の背中をバシバシと叩く。
緩んだ顔に赤らめた頬。
マジでハネムーンベイビー舞い降りてきちゃうかも…。
真凛ちゃんと伊織さんの子供どんな子になるだろう…。性格は絶対に真凛ちゃんに似た方がいいけれど。
仕事を終えて、久々に真凛ちゃんと夜ご飯を食べに来た。
二人きりでゆっくりするのは本当に久しぶりだった。
真凛ちゃんは真凛ちゃんで新婚旅行に行ったり、伊織さんとの新生活に忙しそうで
私は私でmarinで新しく仕事を始めて忙しかった。 真凛ちゃんはたまに伊織さんとカフェに来てくれたけれど、二人きりで話すのも久々だ。
「真凛ちゃん、幸せそうだね……」
「ええーーー?!」
こうやって真凛ちゃんがはしゃいだり、心から幸せそうな顔を見せるのは新鮮だ。
伊織んパワー恐るべし…。
真凛ちゃんの彼氏を取り続けた私がいうのもなんだけど、彼女は男運が悪いのだ。
浮気癖があったり、実は性格が超腹黒かったり、そんな男にも真凛ちゃんは尽くし続けた。 こっちが心配になる程裏表のない性格で、優しい。
だから私なんかとなんだかんだ言って、まだ友達でいてくれるんだろうけど……。