【完】ひとつ屋根の下、気がつけばあなたがいた
第九章 ここにいてもいいですか?
第九章 ここにいてもいいですか?
真凛ちゃんに家で飲もうよ。と久しぶりに誘われた。
久しぶりだったし、碧人さんの事が好きだって暴露しちゃったし、私らしくなくガチ泣きしてしまったから真凛ちゃんの気遣いが嬉しかった。
そう………飲み始めて一時間経過するまでは…。
真凛ちゃんと伊織さんの暮らすタワーマンション最上階で、東京の夜景を見ながらちょっぴり豪勢な女子会。
ちょうど一時間後、伊織さんが帰宅した頃真凛ちゃんが豹変した!!
それまでは優しく私の愚痴に付き合ってくれていたのだ。
「小早川さんも思わせぶりな所あるよね」とか
「桃菜ってもしかして人を初めて好きになったから、戸惑っているのかな?」とか
「本当に好きなら絶対に行動した方がいい!」とアドバイスまでくれていた、いつもの真凛ちゃんだったのに……。
「つーかさ、小早川さんもどうかと思うよ?!
その元カノ一体何?!
やり直すにしても、別に桃菜に宣言する必要ないじゃんかね?!
つーか互いに嫌いで別れたんじゃないっつーなら、別れる必要自体ないしね。
そういうのって絶対どっちかに何かしら問題があるんだから!!」
「ちょ……真凛ちゃん……!伊織ん、帰ってきているよ?」