可愛いキミは、僕だけの××
琥珀色の眼が私を捉えたまま、
なぜか私から目を逸らそうとしない。
しばらく秋元先輩と見つめ合い、彼が口を開きかけた時―――
「大和、ごめーん!お待たせっ!」
「小羽も待たせてわりーな」
ココアブラウンの髪を揺らし、元気に手を振りながらやって来たのは、荻野先輩と付き合っている芹沼瞳さん。
絵に描いたような美人で、誰にでも明るく接するからみんなに好かれてるんだ。
ちなみに、私のバイト先の先輩でもある。
いつも頼りにしている、お姉さん的な存在。
瞳さんを嫌いだって言う人、今まで見たことないよ!
君島くんも、小羽ちゃんに顔の前で両手を合わせて謝っていた。
「……って、あれ?何この状況?」
2人して、この険悪なムードにいち早く気づき、頭に?マークを飛ばしている。
すると、秋元先輩がチッと舌打ちをしてから胸ぐらを掴んでいた手を離し、靴を履き替え外に出た。
そのすぐ後ろを女の先輩たちが「蓮夜くん待ってよ〜!!」と追い掛けていく。