可愛いキミは、僕だけの××
「お前、ここまでしといてまだプラトニックな関係なのかよ!」
「黙れ。シメるぞ」
「もうやってんだろーが!!いででででで!!悪かった、悪かったから!!!」
戸梶先輩が力一杯叫んでるのを堀内先輩が呆れた顔で見ていた。
周りの女子生徒は、3人の絡みを見てきゃあっ!と頬を赤らめている。
い、今のうちに帰ろう……
静かに立ち去ろうとしたら、
速攻でせんぱいにバレてしまった。
「ねぇ」
「は、はい?」
「どうしても手に入れたい物があったとしたら、キミはどうする?」
戸梶先輩を片腕に閉じ込めたまま、
いきなり質問してきた。
えっと……急に何だろう?
よく分からないが、とりあえず質問に答えてみる。
「せんぱいなら、どんなモノでも手に入れられそうです」
「……全然。まったく届かない」
「は、はぁ」
「無理矢理手に入れることは出来るだろうけど細くて、柔らかくて、繊細で、壊してしまいそうで怖いんだ」
でも、どうしても欲しい。