嘘カノでも幸せになれますか
やっぱりダンの話はこのことだったね。
「じゃあもう俺以外の男の免疫なんて付けるなよ」
「うん、もう無理しないよ。明日からは今まで通りの私に戻るね」
「もちろん、一輝にも慣れなくていいからな」
「一輝先輩? ふふっ、そうだね。私から話し掛けることはないと思うよ」
「なぁ、ユズ。もう嘘で付き合うの終わりにしてもいいか?」
とうとうハッキリと言われてしまった。
ダンと私の契約解除通告。
「うん。ダン、いままで本当にありがとうございました。ダンと過ごすことができて、本当に楽しかったです。明日からは先輩と後輩に戻りますね」