嘘カノでも幸せになれますか
「香梨奈、あまりはしゃぐなよ。今日はユズとたくさん話をするんだろ? 時間はあるからゆっくりでいいぞ」
「うん、じゃあユズさんとお話したいからお兄ちゃんは向こうへ行ってて」
「あ? なんで俺が居たらだめなんだよ」
「だって、女子の恋バナしたいんだもん、お兄ちゃんは邪魔でしょ」
香梨奈ちゃんは恋バナしたいみたいだけど、私の恋の経験値少ないからそんなに沢山お話しできるかな。
ダンは香梨奈ちゃんに振られてしまったから仕方なく香梨奈ちゃんの部屋から出ていった。
「ね、ね、ユズさん。お兄ちゃんとユズさんってどっちから告白したの?」
「かっ、香梨奈ちゃん! そんな質問してくるの・・・。」
香梨奈ちゃんがあまりにもストレートに質問してくるから顔が赤くなってしまう。
「えっと、正直に答えなきゃダメだよね。うんとね、ダンが先に告白してくれたんだよ」
「やっぱりお兄ちゃんからなんだー。お兄ちゃんとユズさんって駅で最初に出会ったでしょ?」
「香梨奈ちゃん、そんなことまで知っているの? ダンが私のこと話したの?」
ダンってば、どこまで香梨奈ちゃんに話しているの。