嘘カノでも幸せになれますか
「ユズ、また自分の世界に入ってるぞ。心配すんな、さっきあの4人には俺とユズが付き合ってるって話しておいたから」
「そっか、ありがと・・・う? えっ!! 今、なんて?」
「俺たちは付き合ってるから、邪魔すんなって言っといた」
「はぁぁぁ、なんてことを言ってくれてるの、ダン。もう私おしまいじゃん」
可哀想な下級生っていう設定で丸く収まったのに。ダンのばか。
私は明日からの学校生活に不安を覚えて頭を抱えた。
もうすっかりパンケーキの味なんて、忘れてしまった。