【新装版】BAD BOYS
「……それぐらい、
ふたりきりのときにしてあげるじゃない」
「っ、ちょっとストップ……」
へなへなと、その場に崩れるようにして座り込む俺。
なんでそのセリフを拗ねたように言うんだよ……!どこで覚えてきたんだよその仕草……!
「やめとけやめとけ。お前食われるぞ」
「それよりなんで悲壮感漂わせてるの……?
もしかして彼女にフラれたから椿のことも巻き込んで、」
「やめろはなび俺の傷を抉るんじゃない」
「……黙ってればかっこいいのに」
まともに視線を合わせられないぐらい顔を赤くしてる俺はさておき、頭上でぽんぽんと飛び交う会話。
トップはどうやら少し前に彼女にフラれたらしい。だからはなびを使って俺らをつろうとするぐらい落ち込んでたらしい。
「っていうか椿、だいじょうぶ?」
悲壮感を背負って2階にもどっていった彼はさておき、しゃがみこんだままの俺に合わせて屈むはなび。
ちらっと手の間から視線を合わせれば、きょとんとしていて。
「……サンタコスしてよ、はなび」
「……やだ」
「着てくれたら、
先輩とのデート協力してあげてもいいよ」
「……、ちょっとだけならいいわよ」