闇夜ヨルの恐怖記録 4
あった。
本当にあった!
初めて見つめた本当の都市伝説だった。
興奮で当初の目的を忘れてしまいそうになってしまったくらいだ。
「えっと、たしかお金を入れずに受話器を上げるんだよね」
噂を思い出しながら手順通りに行う。
受話器を取り上げて耳に当ててもなにも聞こえてこなかった。
でもこれでいいはずだ。
ユウナはペロリと唇を舐めてそのままの状態でキミの名前をつぶやいた。
これで電話の向こうの相手には聞こえているはずなんだけれど……。
しばらく待ってみても受話器からはなんの応答もなかった。
背中にジリジリと汗が流れていき、呼吸をするのも忘れて返事を待つ。
それでもなにも聞こえてこなくて一旦受話器を置こうとしたときだった。
「キミは小学校の修学旅行でおねしょをした」
それは低くくぐもっていて、そして歪んだ声だった。
思わず受話器を取り落してしまう。
でも聞こえた。
確かに聞こえた。
我に返って再び受話器を耳に付けてみたけれど、もう声は聞こえて来なかったのだった。
本当にあった!
初めて見つめた本当の都市伝説だった。
興奮で当初の目的を忘れてしまいそうになってしまったくらいだ。
「えっと、たしかお金を入れずに受話器を上げるんだよね」
噂を思い出しながら手順通りに行う。
受話器を取り上げて耳に当ててもなにも聞こえてこなかった。
でもこれでいいはずだ。
ユウナはペロリと唇を舐めてそのままの状態でキミの名前をつぶやいた。
これで電話の向こうの相手には聞こえているはずなんだけれど……。
しばらく待ってみても受話器からはなんの応答もなかった。
背中にジリジリと汗が流れていき、呼吸をするのも忘れて返事を待つ。
それでもなにも聞こえてこなくて一旦受話器を置こうとしたときだった。
「キミは小学校の修学旅行でおねしょをした」
それは低くくぐもっていて、そして歪んだ声だった。
思わず受話器を取り落してしまう。
でも聞こえた。
確かに聞こえた。
我に返って再び受話器を耳に付けてみたけれど、もう声は聞こえて来なかったのだった。