闇夜ヨルの恐怖記録 4
☆☆☆

それからユウナは何度か同じことを繰り返した。


一度受話器を置いてサエの名前を言ったりもしたけれど、それに対しての返事はなかった。


もしかしたら真実の電話は1度しか使えないのかもしれない。


でも、そんなことはサイトに書かれていなかったのにな。


ブツブツと口の中で考えながら歩いていると、気がつけば麓まで下りてきていた。


空はまだオレンジ色で、バスも残っている。


ユウナはホッと安堵のため息を吐き出して、帰りのバスに乗り込んだのだった。
< 115 / 151 >

この作品をシェア

pagetop