闇夜ヨルの恐怖記録 4
☆☆☆
次の日の登校日、ユウナはいつもより1時間早く家を出た。
両親には『今日の日直の子がどうしても早くこられないらしくて、もう1度日直をすることになった』と、嘘をついた。
走って校門までたどり着いたユウナはカバンから紙を一枚取り出して、それをセロテープで門柱に貼り始めた。
昨日家に戻ってから作ったもので《キミは小学校の修学旅行でおねしょをした》と書かれている。
それを何枚も印刷してきたのだ。
校門の前に貼り終えると次は下駄箱だ。
各クラスの下駄箱に一枚づつ張り紙をしていく。
ついでに下級生が通る廊下にも貼っておいた。
これでキミがおねしょをしたという噂はすぐに広まるはずだ。
作業を終えたユウナは外へ出て植え込みの陰から登校してくる生徒たちの反応を盗み見した。
この時間に来るのは朝練習のある生徒たちばかりだけれど、キミも朝練には出ているのですぐに話題は広がっていく。
「なにこの張り紙」
「サッカー部のキミのことだよね?」
「マジかよ。キミって結構可愛くて好きだったのに、ガッカリだな」
そんな声が聞こえてきてユウナは含み笑いを浮かべる。
思わず声を上げて笑ってしまいそうになるのを、必死で抑えるのが大変だった。
次の日の登校日、ユウナはいつもより1時間早く家を出た。
両親には『今日の日直の子がどうしても早くこられないらしくて、もう1度日直をすることになった』と、嘘をついた。
走って校門までたどり着いたユウナはカバンから紙を一枚取り出して、それをセロテープで門柱に貼り始めた。
昨日家に戻ってから作ったもので《キミは小学校の修学旅行でおねしょをした》と書かれている。
それを何枚も印刷してきたのだ。
校門の前に貼り終えると次は下駄箱だ。
各クラスの下駄箱に一枚づつ張り紙をしていく。
ついでに下級生が通る廊下にも貼っておいた。
これでキミがおねしょをしたという噂はすぐに広まるはずだ。
作業を終えたユウナは外へ出て植え込みの陰から登校してくる生徒たちの反応を盗み見した。
この時間に来るのは朝練習のある生徒たちばかりだけれど、キミも朝練には出ているのですぐに話題は広がっていく。
「なにこの張り紙」
「サッカー部のキミのことだよね?」
「マジかよ。キミって結構可愛くて好きだったのに、ガッカリだな」
そんな声が聞こえてきてユウナは含み笑いを浮かべる。
思わず声を上げて笑ってしまいそうになるのを、必死で抑えるのが大変だった。