闇夜ヨルの恐怖記録 4
☆☆☆
まさかこんなにうまくいくとは思っていなかった。
帰宅後ユウナは机に座って勉強しているふりをしながら、ずっと鼻歌を歌っていた。
こんなに気分のいい日は中学3年生になってから初めてかもしれない。
ためしに宿題を広げてみると面白いほどに問題が解けていく。
解答が合っているかどうかはわからないけれど、すごい集中力であっという間にプリント1枚を終わらせることができたのだ。
ユウナが唖然として宿題のプリントを見つめていると、ノック音がして母親が部屋に入ってきた。
「またマンガを読んでいるの? 宿題は終わったの?」
いつものことなのですでに腰に手を当てて怒っている様子だ。
ユウナはそんな母親へ向けてすでに終わっているプリントを突き出した。
それを見た母親は目を丸くし、次にユウナの額に手を当てて熱をはかり始めてしまった。
「熱はないみたいね?」
「失礼ね。言われなくても宿題くらいできるよ」
ユウナはふふんと鼻を鳴らす。
「そうよね、もう中学3年生だもんね。お母さんも安心した」
本当にホッとした様子で微笑んでユウナの頭を撫でると、鼻歌を歌いながら部屋を出ていってしまった。
その後ろ姿を見送ったユウナはもう1度プリントに視線を落とした。
まさかこんなにうまくいくとは思っていなかった。
帰宅後ユウナは机に座って勉強しているふりをしながら、ずっと鼻歌を歌っていた。
こんなに気分のいい日は中学3年生になってから初めてかもしれない。
ためしに宿題を広げてみると面白いほどに問題が解けていく。
解答が合っているかどうかはわからないけれど、すごい集中力であっという間にプリント1枚を終わらせることができたのだ。
ユウナが唖然として宿題のプリントを見つめていると、ノック音がして母親が部屋に入ってきた。
「またマンガを読んでいるの? 宿題は終わったの?」
いつものことなのですでに腰に手を当てて怒っている様子だ。
ユウナはそんな母親へ向けてすでに終わっているプリントを突き出した。
それを見た母親は目を丸くし、次にユウナの額に手を当てて熱をはかり始めてしまった。
「熱はないみたいね?」
「失礼ね。言われなくても宿題くらいできるよ」
ユウナはふふんと鼻を鳴らす。
「そうよね、もう中学3年生だもんね。お母さんも安心した」
本当にホッとした様子で微笑んでユウナの頭を撫でると、鼻歌を歌いながら部屋を出ていってしまった。
その後ろ姿を見送ったユウナはもう1度プリントに視線を落とした。