闇夜ヨルの恐怖記録 4
「サエ、これ知らないの?」
1人の女子生徒が剥がしてきた写真をサエに見せたことで、ようやく何が起こっているのか理解した様子だった。
その後サエは先生に呼ばれて職員室に行ってしまった。
教室へ戻ってきたキミはとても静かで、休憩時間中もずっと自分の机から動くことがなかった。
いつもはキミと仲良く会話をしている女子生徒たちも、今日は遠巻きにキミの様子を見ているだけだった。
友人のサエが万引犯だったことで、キミも共犯だったのではないかと、あることないこと噂もされているようだった。
それでもキミはそれを否定することすらしなかった。
「サエって万引してたんだね」
昼休憩中、あまりにも静かなキミにユウナは話しかけていた。
自分をイジメていた子に優しくするつもりなんてない。
ただ、今なら直接なにかやり返すこともできるかもしれないと思っただけだった。
キミは一瞬こちらを見たけれど、すぐに視線を机の上の教科書へ落としてしまった。
普段は休憩時間に勉強なんてしないのに。
「もしかしてキミも共犯者? みんな、そう言ってるけど」
わざと笑顔を浮かべ、明るい声で聞いてみた。
その声は思っていたよりも大きくなって教室にいたクラスメートたちが自分に注目していることがわかった。
1人の女子生徒が剥がしてきた写真をサエに見せたことで、ようやく何が起こっているのか理解した様子だった。
その後サエは先生に呼ばれて職員室に行ってしまった。
教室へ戻ってきたキミはとても静かで、休憩時間中もずっと自分の机から動くことがなかった。
いつもはキミと仲良く会話をしている女子生徒たちも、今日は遠巻きにキミの様子を見ているだけだった。
友人のサエが万引犯だったことで、キミも共犯だったのではないかと、あることないこと噂もされているようだった。
それでもキミはそれを否定することすらしなかった。
「サエって万引してたんだね」
昼休憩中、あまりにも静かなキミにユウナは話しかけていた。
自分をイジメていた子に優しくするつもりなんてない。
ただ、今なら直接なにかやり返すこともできるかもしれないと思っただけだった。
キミは一瞬こちらを見たけれど、すぐに視線を机の上の教科書へ落としてしまった。
普段は休憩時間に勉強なんてしないのに。
「もしかしてキミも共犯者? みんな、そう言ってるけど」
わざと笑顔を浮かべ、明るい声で聞いてみた。
その声は思っていたよりも大きくなって教室にいたクラスメートたちが自分に注目していることがわかった。