闇夜ヨルの恐怖記録 4
もう1度
成績がよくなったことは両親も喜んでくれた。
最近ではずっとテレビを見ていても注意されることはなくなった。
すべてのことが好転していっていると自分でもしっかりと自覚ができる。
「最近本当によく頑張ってるな。これ、ご褒美だ」
少しお酒も入ってご機嫌になった父親がそう言って千円札を差し出してきた。
「え、いいの!?」
「あぁ。今回はクラスでも平気点以上だったんだろう? これからお父さんもお母さんも安心だ」
月々のお小遣い以外でこうしてお金をもらうことなんてお正月以来だ。
ユウナは喜んで父親に抱きついた。
「ありがとうお父さん! これからはもっともっと頑張るね!」
それはユウナの本心だった。
勉強も手伝いも今まで以上に頑張る。
みんなの喜ぶ顔だってみたい。
だけどそのためにはやることがひとつだけあった。
またあの真実の電話に行くのだ。
そして誰かの真実を知り、ばらまく。
そうすることでユウナにとっての先日はもっともっと素敵なものになるはずだった。
だって今までそうだった。
これから先のことを考えると、たくさんの真実を知っておいた方が良い。
ユウナはそう思い込んでしまったのだった……。
最近ではずっとテレビを見ていても注意されることはなくなった。
すべてのことが好転していっていると自分でもしっかりと自覚ができる。
「最近本当によく頑張ってるな。これ、ご褒美だ」
少しお酒も入ってご機嫌になった父親がそう言って千円札を差し出してきた。
「え、いいの!?」
「あぁ。今回はクラスでも平気点以上だったんだろう? これからお父さんもお母さんも安心だ」
月々のお小遣い以外でこうしてお金をもらうことなんてお正月以来だ。
ユウナは喜んで父親に抱きついた。
「ありがとうお父さん! これからはもっともっと頑張るね!」
それはユウナの本心だった。
勉強も手伝いも今まで以上に頑張る。
みんなの喜ぶ顔だってみたい。
だけどそのためにはやることがひとつだけあった。
またあの真実の電話に行くのだ。
そして誰かの真実を知り、ばらまく。
そうすることでユウナにとっての先日はもっともっと素敵なものになるはずだった。
だって今までそうだった。
これから先のことを考えると、たくさんの真実を知っておいた方が良い。
ユウナはそう思い込んでしまったのだった……。