闇夜ヨルの恐怖記録 4
せめて、1枚でもいいから洋館内の写真を撮っておかないと。
門をくぐって敷地内へ足を踏み入れると途端に雑草が足首に絡みついてきた。
丘の上は綺麗に刈り揃えられているけれど、ここは私有地になっているから管理ができないのだろう。
「足首がチクチクする」
夜露に濡れた雑草にユリは顔をしかめる。
「来たこと後悔してる?」
「少しだけ」
素直なユリの返事に思わず笑ってしまい、気分が和んだ。
そのまま玄関へ向かうと木製のドアが現れる。
試しに手で押してみたけれど、こっちはビクとも動かない。
内側からカギがかかっているようではなく、歪んでギシギシと音が鳴るばかりなのだ。
「この洋館もうすぐ壊れちゃうんじゃない?」
ユリが不安そうな表情になってライトを屋根へと向ける。
屋根も随分傷んでいてあちこちに穴が開いていそうだ。
「それなら、これが最初で最後のきもだめしになるかもしれないね」
俄然、心霊写真を撮ってやろうという気になってきて気合が入った。
ユキコは舌なめずりをして玄関横の大きな窓へと足を進める。
こちらは窓が割られていてすぐに開くことができた。
男子たちもここから屋敷内へ入ったと言っていたのだ。
門をくぐって敷地内へ足を踏み入れると途端に雑草が足首に絡みついてきた。
丘の上は綺麗に刈り揃えられているけれど、ここは私有地になっているから管理ができないのだろう。
「足首がチクチクする」
夜露に濡れた雑草にユリは顔をしかめる。
「来たこと後悔してる?」
「少しだけ」
素直なユリの返事に思わず笑ってしまい、気分が和んだ。
そのまま玄関へ向かうと木製のドアが現れる。
試しに手で押してみたけれど、こっちはビクとも動かない。
内側からカギがかかっているようではなく、歪んでギシギシと音が鳴るばかりなのだ。
「この洋館もうすぐ壊れちゃうんじゃない?」
ユリが不安そうな表情になってライトを屋根へと向ける。
屋根も随分傷んでいてあちこちに穴が開いていそうだ。
「それなら、これが最初で最後のきもだめしになるかもしれないね」
俄然、心霊写真を撮ってやろうという気になってきて気合が入った。
ユキコは舌なめずりをして玄関横の大きな窓へと足を進める。
こちらは窓が割られていてすぐに開くことができた。
男子たちもここから屋敷内へ入ったと言っていたのだ。