闇夜ヨルの恐怖記録 4
「最初はそうだと思った。けれど、私が万引したときに一緒にあの店にいたのは、あんただけ」


サエが雑巾を使う手を止めて顔を上げた。


その目に射すくめられそうになってユウナはゴクリと唾を飲み込む。


今すぐにこの場から逃げ出してしまいたい。


だけど足がすくんで逃げ出すことさえ難しかった。
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