闇夜ヨルの恐怖記録 4
☆☆☆
その後もどうしても写真の中の少女について気になったユキコは、ユリを誘って自宅へと戻ってきていた。
学校よりも家の方が話がしやすいと考えたのだ。
「まずは廃墟の噂について整理しようか」
ユキコは丸いテーブルにオレンジジュースの入ったコップを2つ置いて言った。
「うん。暮らしていたのはヨーロッパから移り住んできた5人家族。うち4人は当時流行っていた病気で亡くなってしまった」
ユリの言葉をユキコはノートに書いていった。
「残されたのは母親1人。50代だったけれど、70代に見えるくらい老けてしまったんだよね。そしてあのリビングで自殺した」
ユリはリビングの写真を指差した。
「ここまでは別におかしなところはないよね? やっぱり家族の中に私達くらいの女の子がいたのかもしれない」
ユキコは自分で書いた文字を見つめて難しい顔をする。
「でも、やっぱりどう見ても日本人だよね……」
そこがわからないところなんだ。
写真の中の少女は日本人のようにしか見えない。
写真が暗いからそう見えるのかもしれないと思ったが、どうも納得できなかった。
その後もどうしても写真の中の少女について気になったユキコは、ユリを誘って自宅へと戻ってきていた。
学校よりも家の方が話がしやすいと考えたのだ。
「まずは廃墟の噂について整理しようか」
ユキコは丸いテーブルにオレンジジュースの入ったコップを2つ置いて言った。
「うん。暮らしていたのはヨーロッパから移り住んできた5人家族。うち4人は当時流行っていた病気で亡くなってしまった」
ユリの言葉をユキコはノートに書いていった。
「残されたのは母親1人。50代だったけれど、70代に見えるくらい老けてしまったんだよね。そしてあのリビングで自殺した」
ユリはリビングの写真を指差した。
「ここまでは別におかしなところはないよね? やっぱり家族の中に私達くらいの女の子がいたのかもしれない」
ユキコは自分で書いた文字を見つめて難しい顔をする。
「でも、やっぱりどう見ても日本人だよね……」
そこがわからないところなんだ。
写真の中の少女は日本人のようにしか見えない。
写真が暗いからそう見えるのかもしれないと思ったが、どうも納得できなかった。