闇夜ヨルの恐怖記録 4
『本当!? ありがとう!』


それから3人は本の貸し借りを得てどんどん仲良くなって行った。


マヤちゃんは地味でおとなしいと思っていたけれど、実は自分の好きなことに関してはすごく詳しくて、話し出すと止まらないことも見えてきた。


『マヤちゃんの家ってたくさん本があるの?』


休憩時間中、ユリがそんな質問をした。


マヤちゃんは頷いて『小説ならお母さんがすぐに買ってくれるの。マンガはあまり買ってくれないんだけどね』と、苦笑いを浮かべる。


だから毎回違う本を持ってきて、ユキコたちにもオススメしてくれるのだ。


それにマヤちゃんは本を読み慣れているようで、読むのがとても早かった。


『いいなぁ! ねぇ、今度マヤちゃんの家に行ってもいい?』


『もちろん! 好きな本があったら貸してあげるよ!』


こうして、運命の日が決まってしまったのだ。
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