闇夜ヨルの恐怖記録 4
もしも自分たちがマヤちゃんと一緒にいてあげていれば、交通事故にだってあわなかったかもしれない。
そんな気持ちになっていた。
そしてふと本棚へ視線を向けた時、見覚えのある表紙の本が目に入った。
「あの本って、マヤちゃんがお気に入りだった本ですよね?」
ユキコが指差して言う。
「えぇ。この本は友達に貸してあげるんだって言って、卒業式の日に持っていったものなの。結局その友達にこの本を貸してあげることはできなかったけれど」
それ、私だ……!
ユキコはまた両手で口を覆って泣きそうになるのをこらえた。
自分たちはマヤちゃんから離れてしまったのに、マヤちゃんはそれでも自分たちのことを友達だと思ってくれていて、約束も忘れていなかったなんて!
「ユキコ、どうする?」
ユリがユキコの腕を掴む。
このままでいいわけがない。
マヤちゃんにちゃんと謝らないといけない。
だけどマヤちゃんは意識がない状態だ。
自分たちができることはなにかないだろうか?
そんな気持ちになっていた。
そしてふと本棚へ視線を向けた時、見覚えのある表紙の本が目に入った。
「あの本って、マヤちゃんがお気に入りだった本ですよね?」
ユキコが指差して言う。
「えぇ。この本は友達に貸してあげるんだって言って、卒業式の日に持っていったものなの。結局その友達にこの本を貸してあげることはできなかったけれど」
それ、私だ……!
ユキコはまた両手で口を覆って泣きそうになるのをこらえた。
自分たちはマヤちゃんから離れてしまったのに、マヤちゃんはそれでも自分たちのことを友達だと思ってくれていて、約束も忘れていなかったなんて!
「ユキコ、どうする?」
ユリがユキコの腕を掴む。
このままでいいわけがない。
マヤちゃんにちゃんと謝らないといけない。
だけどマヤちゃんは意識がない状態だ。
自分たちができることはなにかないだろうか?