闇夜ヨルの恐怖記録 4
「なにこれ、数学8点だって!」
途端にサエとキミの笑い声が教室中に響き渡った。
「中学3年生で8点ってヤバくない?」
「これじゃ受験なんて絶対ムリじゃん!」
2人の大笑いを聞いた他のクラスメートたちも同じように笑い出す。
ユウナは地面に座り込んだままうつむいて下唇を噛み締めた。
小学校までは中の上くらいだった成績が、中学に入学してからどんどん悪くなりはじめた。
昔はそれほど勉強しなくても授業についていくことができていたのに、今ではついていくことすらできていない。
でも、どうすればいいかわからないのだ。
勉強はどんどん難しくなっていく。
みんなはそれについていくのに、自分はついていくことができない。
数学で8点なんて取ったのは今回が初めてだった。
今までで一番悪い成績をバラされてしまうなんて……。
「ちなみに私は85点だったよ!」
サエがこれみよがしに自分の答案用紙を見せびらかしてくる。
ユウナはすぐに顔をそむけた。
そんな点数知りたくもない。
「返してよ!」
ユウナはサエから自分の答案用紙をひったくるようにして取り返すと、大股で教室を出たのだった。
途端にサエとキミの笑い声が教室中に響き渡った。
「中学3年生で8点ってヤバくない?」
「これじゃ受験なんて絶対ムリじゃん!」
2人の大笑いを聞いた他のクラスメートたちも同じように笑い出す。
ユウナは地面に座り込んだままうつむいて下唇を噛み締めた。
小学校までは中の上くらいだった成績が、中学に入学してからどんどん悪くなりはじめた。
昔はそれほど勉強しなくても授業についていくことができていたのに、今ではついていくことすらできていない。
でも、どうすればいいかわからないのだ。
勉強はどんどん難しくなっていく。
みんなはそれについていくのに、自分はついていくことができない。
数学で8点なんて取ったのは今回が初めてだった。
今までで一番悪い成績をバラされてしまうなんて……。
「ちなみに私は85点だったよ!」
サエがこれみよがしに自分の答案用紙を見せびらかしてくる。
ユウナはすぐに顔をそむけた。
そんな点数知りたくもない。
「返してよ!」
ユウナはサエから自分の答案用紙をひったくるようにして取り返すと、大股で教室を出たのだった。